生活習慣病

知っているようで知らない生活習慣病

偏食、運動不足、喫煙、ストレス・・。
生活習慣病はその名の通り、ふだんの生活習慣が、発症や進行に深く関わっています。
生活習慣病の治療は長期間に渡ることが多くありますが、患者様に必要以上の負担をかけないような治療を行っております。病院などで治療を受けているが、近くのクリニックでの治療に切り替えを検討している方などもお気軽にご相談ください。

こんな症状があるときはご相談ください

  • 健康診断で異常を言われたことがある
  • 一か月以上続く咳や痰
  • 口渇・多尿
  • 動悸・息切れ・胸痛
  • 足のむくみ
  • 20歳時より体重が10㎏以上増えている
  • 体重が5kg以上やせた

初期における生活習慣病は特に自覚症状がないことも多いため、いつの間にか病気が進行してしまう危険がありますが、普段の生活習慣を改善することによって疾病の予防や早期の発見・治療による健康回復を図ることも可能です。

悪い生活習慣がもたらす病

高血圧症

高血圧とは、血圧の値が収縮期血圧/拡張期血圧のどちらか一方、あるいは両方が140/90mmHg以上になる病気で、そのままにしておくと動脈硬化が進んでしまい、脳卒中や心臓病、腎臓病など重大な病気になることがあります。独自の判断で放置せず、家庭血圧測定や生活習慣の改善が必要です。
治療中断している人も遠慮なくご来院ください。

脂質異常症

脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が過剰な状態、または善玉コレステロールが少ない状態をいいます。
脂質異常症を放置すると増えた脂質がどんどん血管の内側にたまって、動脈硬化を引き起こします。そしてついには、心筋梗塞や脳梗塞の発作を引き起こします。

通常、血液中の脂肪が異常に増えても自覚症状がないため、放置している方が多くいらっしゃるのが現状です。そのため、以下のような項目にあてはまる人は早めに検査をうけてみることをお勧めします。

  • あてはまる人は検査をしたほうがいいかも?
  • 肥満
  • 家族に脂質異常症や心臓病・脳血管疾患の人がいる
  • 飲酒量が多い
  • 脂肪や糖質が多い食事をしている
  • まぶたに黄色い斑点のようなものがある
  • アキレス腱が厚い

糖尿病

糖尿病は高血糖状態が持続してしまう病気で、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌量減少や、効き目が悪くなることが原因だと言われています。血管に大きな負担をかけてダメージを与える病気ですが、初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると深刻な合併症を起こす場合があるので、定期的な検診を受けることが重要です。

高尿酸血症・痛風

高尿酸血症を放置しておくと、痛風になったり、腎障害の原因になることがあります。
痛風とは風が吹いても痛い、というところからつけられた名前で、足の親指つけ根などが急に赤く腫れてひどい痛みを生じます。
ひどい腫れのある時に尿酸を下げるお薬を飲むと余計に腫れるので、解熱鎮痛剤等で自然に完治することは難しく、繰り返す人が多いので治療が必要です。痛みと炎症を抑えてから尿酸を下げるお薬を始めるのが通常です。

急性・慢性腎障害

尿酸値が10以上などだと、急性腎不全を起こすこともあります。
慢性腎障害から人工透析を必要とすることがあります。
人工透析は深刻な腎障害を患う人にとってとても大事な治療のひとつではありますが、日常生活の制限などもあり、天寿まで自分の腎臓で生きられるのが一番です。
そのために、生活習慣病はきちんと治療しておくこと、塩分を控えること、脱水に気を付けましょう。
既に腎障害のある人については、必要以上に蛋白質を取りすぎないこと、カリウムの取りすぎにも気を付けることが大事です。
健康診断など腎機能検査で異常を指摘されたら速やかに受診しましょう。

メタボリックシンドローム

糖尿病などの生活習慣病は、それぞれの病気が別々に進行するのではなく、おなかのまわりの内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が大きくかかわるものであることがわかってきました。内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなってしまうのです。

当院で実施できる体組成の検査

INBODY

特殊な体重計で体内の筋肉量や脂肪量、基礎代謝、浮腫の程度、適正体重などを調べることができます。
運動の効果判定や減量が必要な方において、適切な減量方法のアドバイスを行います。

生活習慣病から進む「動脈硬化」とは?

動脈硬化症というのも、文字通り「動脈が硬くなる」ことです。血管が老化することともいえます。血液をうまく送り出せず、心臓に負担がかかってしまいます。また、動脈が硬くなると、血管そのものが弱くなり、破れやすくなったり血管が狭くなり、つまったりすることがあります。脳梗塞か心筋梗塞のリスクを予測し、予防することが大事です。

当院で実施できる動脈硬化の検査①

当院で実施できる心・血管系の検査

胸部X線写真

高度な動脈硬化では大動脈に石灰化や蛇行を認めます。
高血圧や弁膜症のため引き起こされる心拡大も要注意です。

心電図

虚血性心疾患や不整脈などを調べます。

ホルター心電図(24時間心電図)

狭心症や不整脈など症状があるときしか診断できない疾患もあり、頻回に症状がある場合は24時間心電図が診断に有効です。

運動負荷心電図(エルゴサイクルメーター)

運動(自転車こぎ)をして、心臓に負荷をかけた状態で心電図検査をします。労作性狭心症の診断に有効です。
また、運動療法を受ける方はあらかじめ検査を受けてもらいます。

心エコー

上記検査を診察で虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)が疑われる場合は、循環器科へ紹介し、心臓カテーテル検査・治療をお勧めすることがあります。条件が許せば冠動脈CT(冠動脈を造影CTで観察する検査)を紹介することもあります。

動脈のつまりをチェックする検査(ABI / PWV検査)

血圧脈波検査は、動脈の硬さや、足に繋がる動脈の状態を推測することができます。
検査は、ベッドに横になり心電図電極、心音マイクを付け、血圧を計るのと同じ要領で両手足の血圧を計測し、約4分間で終了します。結果はすぐに出ますので、その場でご説明できます。

足の動脈のつまりを検査します。
足首の血圧を横になった状態で測定すると、健康な人では腕の血圧と同じ、あるいは少し高い値となります。しかし足の動脈が詰まっていると、腕の血圧に比べて足首の血圧は低くなります。
「腕の血圧」と「足首の血圧」を比較し、その値が0.9未満である場合は症状の有無にかかわらず、動脈硬化が疑われます。
下肢の比較的太い動脈かが慢性的に閉塞し、足が冷たく感じたり、歩くとお尻や太腿の外側などが痛む「閉塞性動脈硬化症(足の動脈硬化)」が進行すると、足先が壊死してしまうこともあります。

閉塞性動脈硬化症(足の動脈硬化)とは?

閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化により、手や足の血管が狭くなり、血管の詰まりを起こして血液の流れが悪くなり、手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気です。歩行をはじめ下肢の運動を行うことで、下肢(股関節から足首まで)特にふくらはぎに疲れ、だるさ、痛み、こむら返りなどの症状が起こり、歩行が困難になるなどが典型的な症状で、間歇性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれています。この歩行障害は、閉塞性動脈硬化症患者さんの約30%に起こります。

当院で実施できる脳の動脈硬化を推測できる検査②

眼底検査

眼底カメラで眼球の奥にある血管を写真でとって観察します。
眼科とは違って目薬による散瞳はしないので検査後に見えにくいなどの症状はありません。
散瞳しないため見える範囲が限定される場合があります。
直接血管を観察できるので動脈硬化の様子が良くわかります。
糖尿病性網膜症などでは失明の原因にもなる網膜出血の状態が見えることもあります。

頸動脈エコー

ベッドによこになり、頚部にゼリーを塗って超音波のプローべを当てて観察します。痛みや副作用はほとんどありません。頸部の動脈の内膜肥厚やプラーク(動脈硬化巣に存在する内膜の斑状肥厚性病変)のサイズや性状を観察します。
これらの検査により動脈硬化が高度の時は脳MRI検査や専門家へ紹介することがあります。

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